DAO Makerについて

仮想通貨の特徴とも言えるのが、中央集権ではないことです。
法定通貨は国などの機関が発行し管理も行なっています。
こうした中央集権ではなく、保有者がお互いに管理をするというのが分散型であり、仮想通貨に見られる考え方です。
この分散型には様々なものがあるのですが、その1つが分散型取引所となります。
分散型取引所で有名なのがDAO Makerです。
DAO Makerも注目されているサービスの1つなのですが、どのような物を提供しているのでしょうか。
取引所とあるので仮想通貨の取引を行なっていることは、予想がつく人も多いはずです。
しかし馴染みのない言葉なので、どういう意味か詳しく解説していきます。

・DAO Makerについて

では最初に基本的な情報を確認しておきます。

★通貨名 DAO Maker
★ティッカーシンボル $DAO
★海外取引所 OKX KuCoin Coinoneなど
★国内取引所 なし
★公式サイト https://daomaker.com/

DAO Makerは上述したように分散型取引所となります。
主にIDOに参加できるプラットフォームだと考えてください。
IDOとは簡単にお伝えすると、分散型取引所で行なわれる仮想通貨のセールです。
ほとんどのケースで上場価格よりも安価な価格で購入できます。
そしてIDOで購入した仮想通貨は、価格が上がりやすいというのもポイントです。
数倍の価値になることは珍しくありません。
中には上場後に最大で300倍という価格になった仮想通貨もあります。
つまりDAO Makerに登録することで、仮想通貨の売買による利益を出しやすいと言えるでしょう。
既に900以上の仮想通貨がDAO Makerを通してセールを行なっています。

・・DAO Makerが作られた経緯を知っておこう

企業が資金を調達する方法としては以下の2つがあります。

★銀行から融資を受ける
★株式を上場することで資金を集める

銀行から融資を受けるのが一般的ですが、当然返済を考えないといけません。
また融資を受ける金額に対して、ある程度の保証のようなものがないと銀行も貸してくれないでしょう。
だからといって株式を上場して資金を集めるのも難しいです。
株式による資金調達は返済しなくてもいいのですが、そもそも上場には審査がありますし経営状態などによっては上場できても人が集まりません。
そこで2017年頃から仮想通貨バブルと呼ばれる時期があったのです。
仮想通貨を発行することで資金を調達するICOが用いられたのですが、株式のような細かい条件を満たさなくても良かったため、手軽に行えたのが大きな理由でしょう。
投資に対して真面目な案件もありましたが、それ以上に詐欺的な内容のICOが多く見られたり、企業がマッチポンプのように売買をして売り抜けするなどの事件が少なくありませんでした。
そうした経緯から投資家も安全に資金調達をする方法として、DAO Makerは2018年に設立されたのです。

・DAO Makerの仕組みについて

DAO Makerではどういう仕組をとっているのかも見ておきます。

★SHO
★Public SHO
★Priority system

この3つが大まかな仕組みになっているので解説していきましょう。

・・SHO

Strong Holder Offeringの頭文字をとったのがSHOです。
DAO Makerのメインサービスになっているのですが、内容としてはシステム内トークンである$DAOを使います。
$DAOをステーキングするなどで、DAO Powerが累積していくのです。
このDAO Powerを貯めることで、トークンのセールに参加できます。
DAO Powerが多ければ多いほどランクがアップし、セールの参加権が取得しやすくなる形です。
つまり投資家は誰もがセールに参加できるのではなく、参加するためにはDAO Makerに投資をしないといけない形をとっています。

・・Public SHO

SHOとは違ってDAO Makerのトークンが必要ないセールのことです。
ただしこちらも登録すれば、誰もが参加できるわけではありません。

★KYCを通している
★ウォレット内に2500米ドル以上のトークンがある

以上の条件を満たす必要があります。
2022年3月時点でのレートで考えると、約30万円分のトークンとなるので、ある程度の資金がないと参加できないと考えて良いでしょう。

・・Priority system

DAO Makerでのセール参加は、原則として抽選制となります。
そのためSHOに申し込みをしても、必ずセールに参加できるとは限りません。
ただこの制度ではDAO Powerが多くないと参加チャンスが少なくなるので、救済措置となるのがPriority systemです。
過去5回のSHOにおいてセールに参加できなかった場合、次回のセールにおける参加優先度をあげてくれます。
セールに当選しなければプラス1となり、当選すればリセットされる形です。
つまり当選しない回数が増えるほど、次回は参加しやすくなります。

・DAO Makerの登録方法は?

では実際にDAO Makerに登録する手順を紹介していきます。

1 DAO Makerの公式サイトにアクセスして登録をする
2 メタマスクと連携させる
3 KYCを通す

ここまでの手順を行なうことで登録が完了します。
DAO Makerの公式サイトにアクセスして、右上にあるREGISTERという部分をクリックしてください。
画面が変わるのでメールアドレスとパスワードを記入します。
あとは指示された手順に従って登録しましょう。
またGoogleかTwitterのアカウントがあるのなら、そちらからログイン可能です。
次にメタマスクとの連携なのですが、同じくDAO Makerの公式サイト右上にあるConnect Walletという表示をクリックしてください。
後は画面の指示に従ってメタマスクを連携させます。
最後にKYCを通しておきましょう。
本人確認をしていないと、セールに参加することができません。
同じく画面右上にあるアカウントをクリック、メニューの中にKYCが表示されます。
免許証かパスポートが必要で、本人の顔写真を写す必要もあるのです。
そのためPCから手続きをした場合、お手持ちのスマホと連動させて利用していきましょう。

・DAO Makerの使い方を知ろう

最後にDAO Makerの使い方を簡単に紹介しておきます。

1 メタマスクからDAO Makerに入金する
2 入金したトークンをプールに入れてDAO Powerを獲得する
3 規定のDAO Powerを獲得した場合、SHOの抽選に参加できる
4 当選すれば購入できる

といった流れで参加する形です。
ステーキングすることでDAO Powerが獲得できるのですが、多くなればなるほど抽選時の当選確率が高くなります。

★500~999
★1000~1999
★2000~3999
★4000~9999
★10000~

DAO Powerは5段階のグループに分けられます。
この段階が上がることによって当選確率もアップしていく形です。
ちなみに1DAOをステーキングするごとに、1DAO Powerが獲得できます。

DAO Makerについての情報をまとめてみました。
数年前に仮想通貨のICOが流行ったことで、大きく話題になったことがあります。
ただIPOとは違い、細かいルールが定められていなかったことから詐欺的なICOも少なくありませんでした。
そこで投資家にとって安全なICOを目指すということで設立されたのが、DAO Makerとなります。
分散型取引所と呼ばれるもので、DAO Maker内の通貨であるDAOをステーキングすることでDAO Powerというポイントが獲得可能です。
このDAO Powerを貯めることで、コインセールに参加できる仕組みになります。
実際に900以上のコインセールが行なわれていて、そのほとんどが上場時の価格より安くなっているのが特徴です。
そのため上場後には数倍程度に値上がりするケースも多く、手堅くキャピタルゲインを得られます。

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